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カビは5億年以上前から地球上に存在していました。 現在も微生物の約4割を占め、その種類は数万種といわれています。 しかも北極や南極を含め、地球上のありとあらゆる場所にいるそうです。
カビは、
☆気温20~30度、湿度70%以上のところが大好きで ☆何かに取り付くことだけで生きていられる ☆取り付いたものを分解し、成長のエネルギーにする ☆集団で、速いスピードで広がっていく ☆高度1万メートルくらいまで舞い上がる
など、かなりしぶとい性質を持っています。 動物のふんや死がい、落ち葉などにも取り付いて分解するため、「地球の掃除係」とも呼ばれています。
みそ、しょうゆ、日本酒、みりん。 これらを作るのに欠かせない麹は、ニホンコウジカビの胞子を、米や麦、大豆などの穀物の表面につけて増やしたものです。 日本食に欠かせないかつお節。 中でも本枯れ節はカツオの肉にアオカビの一種を生やし、肉の脂肪を減らして香りと味が抜けないようにして作ります。 チーズは古くなった牛乳に微生物がついて固まったものです。 ヨーロッパでは紀元前3000年ごろから食べられています。 カマンベールは白カビ、ブルーチーズはアオカビです。 薬もあり、ニホンコウジカビが作り出すでんぷんを分解する酵素(ジアスターゼ)を、高峰譲吉博士が取り出し、消化薬「タカジアスターゼ」として売り出しました。 抗生物質は、カビや細菌から取り出したもので、ほかのカビや細菌の力を弱めたり、殺したりします。 ペニシリン発見のきっかけは、化膿菌を培養していたシャーレにアオカビが入ってしまったことだったそうです。 化膿菌がアオカビの周りだけ生えていなかったそうです。 結核に効くストレプトマイシンもカビの研究により作られました。
カビが原因で病気にもなります。 大別すると、アレルギー(ぜんそく、鼻炎、皮膚炎など)、感染症(水虫、カンジダなど)、食中毒の三つです。 すべてのカビが毒を作るのではなく、食中毒を引きおこすカビは十数種類といわれています。 細菌による中毒と違い、すぐに吐き気や激しい痛みなどの症状は出ません。 しかし、少しずつでもとり続けていると、がんになることもあるようです。 目に見えるカビを取り除いても、カビ毒は取り除けないので、カビが生えた食べ物は、思い切って捨てた方がよいようです。
梅雨のころ、特に気になるのが家の中のカビです。 1日数回、窓を全部開けて空気を入れ替えることが、一番のカビ予防といえます。 カビの栄養となるほこりやダニを取り除くためには掃除をこまめにするとよいです。 浴室はカビの楽園です。 掃除のポイントは、
☆栄養分となるせっけんかすを残さないようにする ☆カビは熱に弱いため、温水シャワーで壁などを洗い流す ☆換気扇を回したり窓を開けたりする。台所はカビにとっても食料庫。調理や炊飯だけでなく、洗い物などで水を使うときも換気扇を回す ☆調理の時に飛んだ汁はすぐにふき取る
など、心がけたいところです。 室内干しの洗濯物があると、湿度は10%上がるそうです。
どちらかと言うと、害になる方が多いような気がしますが、役に立つこともあるようです。 しかし、見た目にも良くないし、自宅では繁殖してほしくないものですね。
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